予防について

動物たちを取り巻く環境には様々な感染症が潜んでいます。

目に見えない病原体がいつどのように侵入してくるのか、皆さん自身が知っておくことで多くのリスクは避けられます。お散歩先の公園でも家の中でも、人も動物同士も安心して過ごすために各種予防は重要な意味を持っています。病院で行われる各種予防は感染リスクを回避する一つの手段と考えてください。

 

 当サイトにはいくつかバナーリンクを用意しています。ぜひご参考にしてください。


予防関連

□ 初年度は月齢や環境により2~3回接種をします。

□ 翌年以降は年1回の追加接種をお勧めいたします。

□ ごくまれにアレルギーなど副反応を生じる可能性がございます。できるだけ午前中の接種をお勧めいたします。 

□ 体調に不安がある場合や問題がある場合はワクチン接種を見送る場合がございます。

ワクチンの防御率は100%ではありません。不用意な直接接触・自由な外出を避けることも重要です!

犬ワクチン

5種ワクチン種(または8種)ワクチン(レプトスピラ2種含)ご用意しております。

生活環境やお散歩コースなどを考慮して決定します。

詳しくは獣医師と相談してください。

猫ワクチン

3種ワクチン4種ワクチンをご用意しております。

基本的には3種ワクチンをお勧めします。

感染リスクがある場合に5種ワクチンを選択しますが事前に猫白血病ウイルス・猫エイズウイルスの検査をおすすめしています。

 

フェレットワクチン

フェレット

2種ワクチンをご用意しています。

ジステンパーの予防が目的です。

国内ではフェレット専用ワクチンは流通していないため、犬用ワクチンを代用しています。予めご理解ください。

※事前にご連絡ください。


※使用するワクチンは予告なく変更する場合がございます。

 変更になった場合はその都度診察室にて違いのご説明をいたします。


狂犬病ワクチン

□ 生後91日齢以上の犬は毎年1回狂犬病予防接種を受けることが義務付けられています。

□ 居住する区市町村への飼い犬の登録も義務付けられています。新規に犬を飼う方や未登録の方は忘れずに!

□ ごくまれにアレルギーなど副反応を生じる可能性がございます。できるだけ午前中の接種をお勧めいたします。 

□ 体調に不安がある場合や問題がある場合はワクチン接種を見送る場合がございます。

□ 混合ワクチンと狂犬病ワクチンの同時接種は行っておりません。

□ 以下のサイトから「飼い主の方へ」を参考にしていただくと高松市の狂犬病予防に関する説明が確認できます。

 

 


フィラリア予防

ミクロフィラリア(子虫)を持つ動物を吸血した蚊に刺されることで感染する寄生虫の病気です。感染後体内で成長し、約3~4か月で心臓の肺動脈に到達します。

正しい理解と投薬でほぼ100%予防が可能な病気です。

 

 


投薬開始前に必ずフィラリアの感染の有無を検査しましょう。

すでに感染した状態で予防薬を投与すると、ショック症状を引き起こすことがあります。投薬前には必ず検査を受けてください。


ミクロフィラリアの検出

ミクロフィラリア
末梢血中のミクロフィラリア

顕微鏡で血液中の子虫を検出します。単独の検査では感染の検出率がやや不確実になることもあります。



成虫抗原検査

フィラリア成虫抗原検査
「T」の位置に陽性ラインで判定

体内に寄生するフィラリア成虫の存在を確認します。より確実な検出が期待できます。前年の予防に少しでも不安があるようならこちらの検査をお勧めします。

 



香川県では基本的に5月末~11月末(7ヵ月間)の投薬です。

毎月飲ませる錠剤やチュアブルタイプのほか、注射やスポットタイプもあります。


フィラリア内服錠剤タイプ

錠剤タイプ

月1回体重にあった大きさを投薬します。



フィラリア内服チャブルタイプ

チュアブルタイプ

嗜好性の良いお菓子のタイプです。月1回体重にあった大きさを投与します。




ノミ・マダニ予防

 

ノミ・マダニは日本中どこにでもいる外部寄生虫です。これら寄生虫の被害は目に見える皮膚障害だけではありません。

これらの体内には様々な病原体が潜んでおり、中にはペットの生命に関わる重篤な感染症の原因となるものも存在します。 ノミ・マダニが媒介する病原体は動物だけではなく、人に対しても問題となっています。

 

ノミが媒介する感染症 


ノミ
↑詳しくはこちらをクリック

ノミアレルギー性皮膚炎、瓜実条虫(サナダムシ)、猫ヘモバルトネラ症、猫ひっかき病(人)


マダニが媒介する感染症


マダニ
↑詳しくはこちらをクリック

犬バベシア症、猫ヘモプラズマ(旧ヘモバルトネラ)症、ライム病、日本紅斑熱(人)、SFTS(人)



室内においても決して安全ではありません!

ノミは一度室内への侵入を許すとその爆発的な繁殖力や環境耐性により完全清浄化がさらに困難に。

マダニは人が持ち込むこともあります。ハイキングやキャンプに行かれる方は服にマダニが付着していることも珍しくありません。まれにドックランやペットホテル、トリミングサロンそして動物病院も感染源となりえます。

                         

 

飼い主の皆さんが守ってあげて下さい!

予防期間は1年中が推奨されます!(少なくとも3~4月ごろからの開始をお勧めします)

月1回のチュアブルタイプ、3か月持続型、皮膚に滴下するスポットタイプなどがございます。